『力の入れ具合』について(後編:力の込め方)

今日は「力の入れ具合」についての続編で、「居合」を始めて気づいた「力の込め方」のお話です。

居合では模擬刀という切れない刀を使って稽古しますが、1キロくらいの重量があります。

私は稽古で「小指が浮いていて、刀をしっかり握れていない。」、「刀の動きがブレている」と頻繁に注意されていました。柔道でも相手の袖口を握るときは小指と薬指でというのは小学生の時から言われていることで知っていることなのですが、力強く握ると以下のようになってしまい小指が浮いてしまっていました。

最近になってYouTubeで、野球でのバットでの握り方やゴルフのクラブの握り方を見てみると、指先で握ることと、手のひらで握る二通りあることがわかりました。

どうやら自分は手の平で刀を握っていていたようです。

だったら握り方を変えればいいんだと思って、修正した握り方で居合を試してみますが中々うまくいきません。動作を遡ってみると、居合では、刀を握る前にまずは刀を鞘から抜くことを行いますが、その時点で肩や上腕三頭筋など腕の外側に意識が集中して力が入っており、手首や手のひらに力が伝わってしまっていることがわかりました。
さらに、座っている姿勢から立ち上がる時も下半身に力が入っていると、上半身に余計な力が入っているようです。

ということは、座っている姿勢での体各所の力の入れ具合から始まり、次の動作に移るごとに力の入れ具合を計算して技を演じる必要があるということです。

具体的にいうと、足の指先の力の込め方如何で、手の指先の見え方までが変わっていることがわかりました。

最近では、ダンスでも体各所の動き方を改めて再確認し、全体として無理がなく効率的で魅力的な動作になっているかを研究するようになりました。
何かダンスの動作で違和感を感じた時は、全く他の場所での力加減や使い方が影響しているかもしれませんよ。